2011年09月04日
三、将は国の輔
それ将は国の輔なり。
輔、周なれば則ち国必ず強く、
輔、隙あれば則ち国必ず弱し。
故に君の軍に患うる所以の者には三あり。
軍の進むべからざるを知らずして、これに進めと謂い、
軍の退くべからざるを知らずして、これに退けと謂う。
これを軍を糜すと謂う。
三軍の事を知らずして三軍の政を同じくすれば、則ち軍士惑う。
三軍の権を知らずして三軍の任を同じうすれば、則ち軍士疑う。
三軍既に惑い且つ疑うときは、則ち諸侯の難至る。
これを軍を乱して勝を引くという。
輔、周なれば則ち国必ず強く、
輔、隙あれば則ち国必ず弱し。
故に君の軍に患うる所以の者には三あり。
軍の進むべからざるを知らずして、これに進めと謂い、
軍の退くべからざるを知らずして、これに退けと謂う。
これを軍を糜すと謂う。
三軍の事を知らずして三軍の政を同じくすれば、則ち軍士惑う。
三軍の権を知らずして三軍の任を同じうすれば、則ち軍士疑う。
三軍既に惑い且つ疑うときは、則ち諸侯の難至る。
これを軍を乱して勝を引くという。
将軍は国家を助ける役割を持つ。
君主と将軍の関係が良好で親密な国は強くなり、
その間にすきが生じている場合は弱体化する恐れがある。
君主が自軍に対して心配するべき三つの事柄がある。
第一に、進軍してはならない時機に進軍の命令を出し、
退くべきではない場合に退却命令をすること。
これでは軍の行動を崩すこととなってしまう。
このことを「軍を糜す」という。
第二に、軍について把握していないにもかかわらず、
政治と同じように君主が口出しをすれば、
軍内部の人間が戸惑ってしまう。
第三に、軍内部の権力構造を無視して君主が関わりと持つと、
内部の人間は不信感に駆られる。
軍の内部に戸惑いや不信感があると、すきに乗じて諸侯に攻め込まれる。
このことを「軍を乱して勝を引く」という。
君主と将軍の関係が良好で親密な国は強くなり、
その間にすきが生じている場合は弱体化する恐れがある。
君主が自軍に対して心配するべき三つの事柄がある。
第一に、進軍してはならない時機に進軍の命令を出し、
退くべきではない場合に退却命令をすること。
これでは軍の行動を崩すこととなってしまう。
このことを「軍を糜す」という。
第二に、軍について把握していないにもかかわらず、
政治と同じように君主が口出しをすれば、
軍内部の人間が戸惑ってしまう。
第三に、軍内部の権力構造を無視して君主が関わりと持つと、
内部の人間は不信感に駆られる。
軍の内部に戸惑いや不信感があると、すきに乗じて諸侯に攻め込まれる。
このことを「軍を乱して勝を引く」という。
Posted by 水 at 19:00│Comments(0)
│孫子 三、謀攻